今年の春に娘が学区の公立小学校の小学生になりました。
個別支援級に楽しく通っています。
年長さんの1年間は、準備すること・考えることが多くてとても大変でした。
先に全体が見えていると準備がしやすいですね。
我が家の年長さん1年のスケジュールをご紹介することで、これから1年生になるご家庭にお役にたてたら嬉しく思います。
※我が家は神奈川県横浜市在住です。各自治体でかなり違いがあるようですので、正確な情報はお住まいの自治体にお問い合わせ下さい。
スケジュール一覧
全体スケジュールは以下になります。
- 5月:就学説明会
- 5月:ランドセル調査開始
- 6月:校長先生面談
- 6月~:特総センターで就学相談
- 8月~:放デイ調査
- 10月~:サポートブック作成
- 10月~:ランドセル購入
- 11月:就学時検診
- 2月:学校説明会
- 2月~:放デイ契約
- 2月~:学用品準備
- 3月:療育センターや保育園と学校の引継ぎ
次から1つずつ見ていきましょう。
春(4月~6月)
5月:療育センター:就学説明会(任意)
横浜市の療育センターでは、5月ごろに就学説明会が開催されます。
定期的に外来で通っているので、療育センターから郵送で案内が来ました。もし通われていないならば、問い合わせをしてみるとよいです。
教育委員会の先生から横浜市の特別支援教育についての説明があります。
コロナ禍ということで、2020年と2021年はYouTubeのオンライン開催でした。
本音を言うと、お休みをとって平日の療育センターへ足を運ぶよりも資料ダウンロード&YouTube視聴のほうがずっと楽でした。この選択肢は今後も残して欲しいです。
就学説明会で、 特別支援教育総合センターの就学相談の申し込み方法が説明されるので、忘れずに申し込みましょう。
5月:ランドセル調査開始
ランドセルを購入する時期が早まっているという話を聞きます。
早い子はゴールデンウィークだったり、はたまた夏休みに祖父母に買ってもらったり。
どこでどのようなランドセルを買うかにもよるのですが、受注生産のランドセルやランリュックを購入するのであれば5月頃から調査を開始されると良いです。
なぜならば受注生産のランドセルは、購入してから手元に届くまで数ヶ月単位の時間がかかるため、秋以降に動き出すと完売して買えないことがあるためです。
まずはこの時期から情報収集してどこのどのようなランドセルが欲しいか目星を付けておきましょう。
支援級に通う可能性がある子がランドセル購入する際に注意しておきたいのが、「特別支援教育就学奨励制度」です。
「特別支援教育就学奨励制度」とは、特別支援学校や特別支援学級などに通う場合に、学校で使う勉強道具から通学費、給食費などに必要な費用の一部を国や地方自治体が補う制度です(自治体によって所得制限あり)。
新1年生は入学前に購入したランドセルなど入学準備品の費用補助も出ますが、購入時期に条件がある場合があります。
神奈川県横浜市で配付された書類には、原則10月以降のレシートが必要と記載がありました。事前に調べておくと安心です。
我が家の娘のように身体の小さい子、体感が弱く重いランドセルが心配な子には、エルゴランセルというナイロン製のランドセルがオススメです。エルゴランセルは登山リュックの機能が詰まった背負いやすく荷物が軽く感じることに注力したランドセルです。
はーちゃんが入学してから知ったから、買えなかったの。とっても残念。
エルゴランセルは例年9月には完売してしまいますが10月以降のレシートの発行にも対応して下さるそうなので、気になる方はぜひチェックしてみてください。詳細は以下の記事で実際の写真付きで紹介しています。
6月:学区小学校:校長先生面談、見学(任意)
6月ごろには、学区の小学校の校長先生と面談をします。
電話をしてアポを取り、配慮の必要などんな子が来年入ってくるのか、校長先生に知っていただきます。通常級、支援級の希望等あればここで相談できますし、学校の見学もお願いすればさせてもらえます。
詳細は下記の記事へどうぞ。
6月~:特別支援教育総合センター(特総)で就学相談(任意)
6月になると、横浜市の特別支援教育センター(通称:特総センター)で就学相談を始まります。
支援校なのか支援級なのか通常級なのか、専門家の判断を受けることができます。
支援校か支援級かの目安は、療育手帳の等級がAかBかにあるそうです。
なお、就学先の決定はここでの判断ではなく、最終的には保護者の希望が一番優先度が高いと説明がありました。
就学相談当日の詳細は以下の記事で詳しく説明しています。
夏(7月~9月)
夏休み:小学校の勉強準備
勉強準備と言うと急に堅苦しくなりますが、時間のある夏休みに少しでも準備を始めておくと来年の春が少し楽になります。
お子さんそれぞれに、できることに様々な段階があると思います。
小学校に入るまでに1段でも0.5段でもステップを進めておけるといいですね。
- 椅子に座って机に向かえる
- 鉛筆を持てる
- 鉛筆で線を書ける
初めて鉛筆を使う筆圧が弱い子には、くもんのこどもえんぴつの6Bがオススメです。
太くて普通の鉛筆削りは使えないので、鉛筆削りもあわせて購入してください。
- ことばが1つ1つの音でできていることがわかる(「りんご」は「り」「ん」「ご」の3つの音でできていることがわかる ⇒ 専門用語で「音韻意識」と言います
- お名前や好きな物をひらがなで読める
- ひらがなが50音読める
- お名前をひらがなで書ける
- ひらがなが50音書ける
音韻意識ってなに?という方は、STなな先生のVoicyがオススメです。
音韻意識についての回を下記の記事で紹介しています。よかったら参考にして下さい。
- 数字を5まで唱えられる
- 数字を10まで唱えられる
- 3つのものを数えられる
- 5個のものを数えられる
- 数字を5まで読める
- 数字を10まで読める
数を「唱える」「数える」「数字を読む」は別の力です。
夏休みから始めたいお勉強準備についてお話してきました。
親だけで初めてのお勉強を見るのはなかなか大変ですよね。お教室に通わせるのもご家庭の事情やお子さんの状況次第で難しいこともあります。
我が家は小学校に入ってからタブレットで学習ができるスマイルゼミを始めました。タブレットならば問題を音声で出してくれるため、文字が読めなくても学習を進めることができます。
スマイルゼミについては、下記の記事で詳しく解説しました。どのような教材か、値段はどのくらいか詳細を知りたい方は参考にしてください。
しかし、知的障害の診断の娘に小1のスマイルゼミは娘には難しすぎ、年長の時期から始めればよかったと後悔しています。
資料取り寄せだけならば無料ですので、自宅での小学校準備が気になる方は資料請求だけでもしてみてはいかがでしょう。
タブレットでYouTube見たりするのが好きなお子さんならば、あまり抵抗感なく始められますよ。
資料請求したら、ポケモンのクリアファイルもらえたよ!
8月頃~:放課後等デイサービス探し(任意)
必要な方は、放課後等デイサービスを探します。
放課後等デイサービス(略して放デイと呼ばれます)とは障害のある子どもや発達に特性のある子どものための福祉サービスです。
簡単に言うと、【支援が必要な子が通う学童】でしょうか。
6歳から18歳までの就学年齢の子どもが通うことができます。役所で受給者証を取らないと通うことができません。
放課後等デイサービスでは個別支援計画が作られ、療育の観点での指導があるところが多いです。
ところが、種類が様々で我が子に合う学童を見つけるのも難しいですし、年度内で探しても良さそうなところはみな定員いっぱい満員御礼という状況です。
秋から冬にかけて順次説明会があったり、待機リストの上から声をかけていただけたりします。夏のうちはどこなら通えそうか、子どもにあうのはどこかなどリサーチをしておきましょう。
私は、区役所、療育センター、ママ友の情報総動員で、見学して待機リストに入れてもらう日々でした。
先方が受け入れてくれれば学校に付随してる学童や民間の学童に通うという選択肢もあります。
秋(10月~12月)
10月~:サポートブック作成(任意)
「サポートブック」とは新入学の4月を安心して迎えるために、学校や放課後等デイサービスの先生方にお渡しする資料です。子どもの特性をまとめて資料を作成します。
家庭の様子だけでなく、現在の集団場面の様子を、幼稚園や保育園、療育センターの先生にもヒアリングし参考にします。我が家では、保育園の先生がたにはアンケートを作成して配付しました。
療育センターや保育園・幼稚園と学校の引継ぎに間に合うよう作成しましょう。
私は2月に完成させ、学校に渡したのは3月でした。
サポートブック作成のコツや我が家の具体例は以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
10月~:ランドセル購入
ランドセルを購入する時期はどんどん早まっています。
どのようなランドセルがあるのかリサーチは早くからすることに越したことはありませんが、実際の購入は秋でよいです。
▼1について
年長さんの1年でお子さんはかなり成長します。
特に身体が小さい、体幹が弱いお子さんの場合、1年前の購入では早すぎると感じます。
▼2について
横浜市の案内にはランドセルの購入費用の補助が出る入学準備費は原則10月以降のレシートが必要と書かれていました。
※お住まいの自治体に応じて対応が異なりますので、自治体にお問い合わせいただくと確実です。
横浜市の例: 神奈川県横浜市の就学援助制度について
ただし受注生産のランドセルの場合、注文から受取まで数ヶ月かかるため遅くとも11月には注文しておきたいです。
人気のブランドはあまりのんびりしていると売り切れてしまうことがあるため、これが欲しいというブランドやランドセルが決まっている場合は早めに決めてしまいましょう。
身体の小さな娘は、百貨店に陳列されていたランドセルの中で一番軽量(なんと980g!)で胸ベルトが付いていたふわりぃグランコンパクトを選びました。
11月:学区小学校:就学時健診(全員)
1ヶ月前をめどに、役所から案内が送付され日時が通知されます。
10月中旬に封書が届きました。
日時は平日の午後の決め打ちなので、都合をつけて参加する必要があります。
当日は、身体計測、視力・聴力検査、内科検診、簡単なゲームなどをするそうです。
いきなり母子分離だったので、難しそうな子は前もって学校に配慮をお願いしておいたほうがよいでしょう。
ここでクレパス、給食袋など入学までに必要な準備品も説明があります。
入学直前に慌てないよう、写真を撮っておくなどリストをなくさないよう気を付けましょう(私は直前に慌てました…)。
冬(1月~3月)
2月:学区小学校:学校説明会(全員)
通常は、入学式のことなど入学に向けての具体的な説明があるそうです。
2021年の娘の通う小学校では就学時健診と同時に実施されました。
2月~:放課後等デイサービス契約(任意)
この頃になると、待機リストに入れてもらった放デイから電話やメールで連絡が来たり、説明会の案内が来たりします。
放デイは1日に預かれる人数が決まっています。
年度が変わるこの頃になると、「○曜日は習い事が入るから、放デイは来なくなります」「○年生になると、△曜日は6時間授業になるから放デイはやめて直接帰ります」など、今通っている子どもたちの4月からの予定が見えてきます。
その空いた枠に、待ちから順次入れてもらえるようになるのです。
知らないアドレスからのメール、知らない番号からの電話もチェックしておきましょう。
2月~:学用品準備
そろそろ学用品の準備も進めましょう。
名前付けなども必要なので、直前にやると慌ててしまいます。
(詳細記事、作成中です)
3月:療育センターや保育園と小学校の引き継ぎ(任意)
小学校に療育センターや保育園・幼稚園との引き継ぎを行ってもらいます。
療育センターのもつ子どもの情報は大切な個人情報のため、自動的に引き継がれることはなく、保護者から小学校に「療育センター、保育園と引き継ぎをしてください」と申し出をする必要があるのだそうです。
ありがたいような不便なような? 難しいところですね。
まとめ:年長さんの1年は小学校に向けて頑張りどき!
年長の1年は、やること盛りだくさんで大忙しです。
上記でご説明した内容に加えて
- 卒園式・入学式のお洋服の準備
- 教科書を置く場所の確保
- 給食費振込のため金融機関へ
- etc…
年長さんの1年間、子どもの発達や得意・苦手にしっかり向き合い準備を進めることで、小学校入学という大きな環境の変化に備えることができます。
1年間しんどいときもあるかもしれません。
それでも4月から少しでもお子さんにあった環境が準備できるよう、頑張っていきましょう!
おちついて少しずつ進めていけば大丈夫!
小学校は楽しいよ~
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