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【乳幼児の摂食障害】ミルク飲まない・離乳食食べない乳幼児に役立つ情報9選

飲まない・食べない子向け情報源9選成長の悩み

小さく産まれた娘のはーちゃんは、0歳~2歳のころ【飲まない・食べない・大きくならない】不思議な赤ちゃんでした。成長曲線は遙か遠く。6kg台になったのは1歳を少し過ぎた頃です。

ミルクの飲みが悪い、離乳食の食べが悪いというのは、赤ちゃんを育てる親御さんたちにとって良くあるお悩みです。

飲まない赤ちゃんを前に途方にくれて、藁にもすがる気持で小児科のお医者様や保健師さんに相談しても…

お医者さん
お医者さん

体調は問題ないです。お腹がすいたら飲みますよ。様子を見ましょう

保健師さん
保健師さん

飲んでる量が少なくて体重の増えが悪いわね。お母さんもっと頑張って。

全く何の解決にもならないことを言われ、わかってもらえないことにただショックを受けて帰ってくる羽目になったりします。

機能的になにも問題無いにも関わらず飲まない・食べない赤ちゃんを知る方は、子育てに関わるお仕事をされている方でも、残念ながら少数派です。

とは言え、いくら理解ある著名な先生でも、食べない子を連れて遠方まで診ていただきに行くのは大変ですよね。経管栄養をしていたら尚更です。我が家は子が全然飲まずに経管栄養の時期があったのでよくわかります。

実は乳幼児にも摂食障害があります。成長に必要な栄養どころか、生命維持に必要な水分さえも口にしてくれない赤ちゃんがいるんです。

この記事では【飲まない・食べない・大きくならない】赤ちゃんを育てていた私が、当時必死に集めた【自宅で得られる情報9選】を紹介します。

お子さんが明日からモリモリ食べるようになる魔法のような方法は残念ながらありませんが、どれか1つでも今の暗闇から抜け出すヒントになれば嬉しいです。同じ暗闇で苦しんだ仲間を知ることで少しでも孤独感が解消されたらと願っています。

記事内には「障害児」「発達障害」「療育」という言葉が出てくるため、違和感・抵抗感がある方もいらっしゃるかもしれません。しかし「障害」と呼ばれる特性がなくても、飲むこと食べることが苦手がお子さん全般に役立つ情報です。

りょうこ
りょうこ

極端に少食・偏食な赤ちゃんに悩む親御さんは、ぜひ目を通してみてください。

注意

基礎疾患等があり身体の機能的な問題で飲む・食べることが難しいお子さんは、食の進め方や気をつけるポイントがお子さんごとに異なりますので、まずは主治医とご相談下さい
特に嚥下機能に問題がある場合誤嚥の危険性がありますので、かならずお医者様の指示を仰ぐようにして下さい。

娘が【飲まない・食べない】で悩んでいた頃のお話はこちら

インターネットで得られる情報5選

飲まない・食べない子を育てていて何よりも欲しいのは、励ましや共感や叱咤激励ではありません

もちろん、共感してもらえたら嬉しいです。でももっと欲しいもの、それは

  • 医学的・専門的に裏打ちされた食べるためのアプローチ
  • 我が子の現状の判断方法
  • 我が子が食べるようになるために今日から取り入れられる具体的な方法

ではないでしょうか。

授乳の時間、ご飯の時間は日に何度もやってきます。親御さんは毎日試行錯誤して工夫しています。

それでも飲まない・食べないときに、自分の工夫の方向が合っているのか、次に何をすればよいのかを知りたいですよね。

専門的な理論に裏打ちされた、具体的な対応方法が得られる情報源をご紹介していきます。

専門家の講義動画~SOSアプローチワークショップ~

私が今一番にオススメしたいのは【SOSアプローチワークショップ】動画です。

子ども向けのリハビリの分野は、実は日本よりもアメリカのほうが圧倒的に進んでいます

アメリカの児童心理学博士であるDr. Toomey(トゥーミー先生)は、食べない子どもの親に向けたワークショップをサイト上で公開されています。しかし英語です。

2022年、摂食嚥下障害児親の会のつばめの会がクラウドファンディングで資金をあつめ、日本の親御さんに届くよう和訳して公開してくださいました。

当初字幕版だけの予定だったものが、ほんの数日で目標金額に達成したため、目標額を上げて吹き替え版もできたという経緯があるそうです。それだけ日本にも食べずに悩んでいるお子さんが多いということでしょうか。

下記は本編を紹介するための6分程度の短い動画です。本編は2時間以上ありますので、最初にこちらで雰囲気をつかんでみて下さい。

本編で講義用の資料と日本語吹き替え版と日本語字幕版の動画が公開されています。

子育て中に2時間一気に見ることは難しいと思います。毎日少しずつ見ることもできますし、日本語吹き替え版ならば家事の合間に耳だけという使い方もできます。

オススメ情報サイト

神奈川県立こども医療センター 偏食外来パンフレット

小児の偏食外来のある神奈川県立こども医療センターの大山先生が作成されたパンフレットが、神奈川券小児保健協会に公開されています。

参考までに下にパンフレットの一部を貼っておきます。お医者さまが作られたパンフレットですが、可愛らしくわかりやすい内容になっていますね。

偏食パンフレットの例
出典:神奈川県立こども医療センター 偏食外来パンフレット はじめの一歩編

サイトでは「心の準備編」「はじめの一歩編」「ステップアップ編」「チャレンジ編」等、準備されていますので、お子さんの状況にあったものをぜひ見つけてみてください。

 

偏食・少食・食のお悩みの支援情報 はぐもぐ

偏食・少食・食の悩みの支援情報がまとめられたサイトです。

息子さんの少食に悩んだ経験のあるお母さんが、同じように悩み苦しんでいるママパパに必要な情報を見つけるお手伝いのために立ち上げたサイトだそうです。

食べないことを相談できる医療・療育機関の一覧もあります。オンライン診療を受付けているところも載っていますので、専門家への相談を検討する際は参考にしてみてください。

広島市西部こども療育センター食育研究会

広島市西部こども療育センターさんは、お子さんにひとりひとりにあった給食出しているという点と、工夫の方法を発信して下さっているという点で、子どもの少食・偏食界隈ではとても有名な療育センターさんです。

その広島市西部こども療育センターさんが公開している自閉症の偏食対策レシピ集です。

「自閉症の」と書かれていますが、自閉症の診断がある子でなくても十分参考になります。

お子さんが食べ物を選ぶポイントを見極めて、食べられるものから少しずつ広げていく方法を教えてくれます。

  • 感覚で食べ物を選んでいる(カリカリのものは食べられるけどドロっとしたものは食べられないなど)
  • で選んでいる(細長いものは食べられるけれど、ばらばらのものは食べられないなど)
  • 慣れたものしか食べられない(見たことのないもの、天ぷら等の中身がわからないものは食べられないなど)

思い当たるポイントがあったら、サイト右上の「レシピダウンロード」をクリックしてみてください。

摂食嚥下障害 親の会 つばめの会

その名の通り摂食嚥下障害児の親の会です。

代表の方は、ご自身も摂食嚥下障害のお子さんを育て情報の少なさに悩んだお母さんです。

病気や障害ごとの親の会もありますが、こちらは「食べない」という症状でつながるちょっと珍しい会だと思います。最初にご紹介した【SOSアプローチワークショップ】動画をクラウドファンディングで日本語訳してくださったのもつばめの会さんです。

医療従事者から情報ではありませんが、親御さんへの寄り添い力はNo.1ではないかと思います。

会員になると同じ会員の親御さんとメールでコミュニケーション取れるそうです。孤独に悩まれているかたは、入会も検討の余地ありかと。

全国の医療機関の紹介のページもありますので、専門家への相談を検討する際は参考にしてください。

飲まない・食べない子向けの書籍4選

飲まない・食べないお子さんに理解のある先生が執筆された書籍を4冊紹介します。

幼児食の調理法、離乳食のあげかた、専門家向け発達支援情報、食べたくなる声かけ方法と、それぞれ少しずつ異なったアプローチの本です。

Amazonや楽天市場では本の一部を試し読みできるものもありますので(もちろん店頭でも)、パラパラっと見てお子さんにあいそうな本を探してみてください。

発達障害児の偏食改善マニュアル

上で紹介した広島市西部こども療育センターの方が出版された【発達障害児の偏食改善マニュアル】です。

「発達障害児の」とありますが、偏食に悩む親御さんのメニュー作りに役立つ本だと思います。

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手づかみ離乳食

ミルク飲まない・離乳食食べない子界隈でとても有名な先生、田角(たつの)先生の離乳食の本【手づかみ離乳食】です。

スプーンで離乳食をあげてもまったく興味を示さない、プイっと横を向いてしまうようなお子さんに悩んでいる方に役立つ本です。

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子どもの意欲を引き出す摂食嚥下支援

上の「手づかみ離乳食」と同じ田角先生の著書【子どもの意欲を引き出す摂食嚥下支援】です。

こちらはお子さんを指導する専門職向けの本ですが、図も多く1疑問2ページと拾い読みしやすい形式になっていて、親御さんでも十分読んで理解することができるかと思います。

子どもの食行動の発達について基本的な知識を得ておきたい親御さんにオススメの本です。

食べない子が変わる魔法の言葉

4冊目は食べない子専門の食育カウンセラーの山口健太さんが書かれた【食べない子が変わる魔法の言葉】です。

次の3点についてわかりやすく記載されています。

  • 食べない理由
  • ちまたにあふれる解決法へのダメ出し
  • 食べない理由と具体的な声かけ

今まで周りに理解からの理解が得られなかった親御さんは、やっとわかってくれる人に出会えたと感じるのではないでしょうか。

離乳食よりもう少し大きい子。声かけが理解できる、保育園・幼稚園・小学生くらいのお子さんが対象です。

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まとめ:飲まない・食べない子への情報源9選

乳児の摂食障害【飲まない・食べない・大きくならない】子の情報源を9個紹介しました。

ミルクも離乳食も、食事の時間は日に何度もやってきます。

作っても作ってもミルクや離乳食を捨てる日々は、本当に本当に辛いです。

人間は自分の作った食べ物を拒否されると自分自身を否定されたように感じるのだそうです。

ですが、お子さんが拒否したのは目の前のミルク、目の前の食べ物だけです。親御さんのことではないんです。

残念ながらこれをやったら魔法のように明日からもりもり食べるようになるような方法は、私は知らないです。それでも子どもは毎日少しずつ成長していきます

ある日、手に付いたものをぺろっとなめる日が来るかもしれません。投げて遊んでいたビスケットを口に運ぶ日が来るかもしれません。

気長に一歩ずつ…としか言えないのですが、まずは親御さんが参ってしまわないようご自身ファーストで、頼れるところは頼り甘えるところは甘え、愚痴や毒をはける場所をなんとか見つけて気長にいきましょう。心から応援しています

コメント

  1. さい より:

    この記事を見て、涙が出てしまいます。同じ暗闇で苦しんでいます。病院や区役所の子育てサポートに相談しても同じ状況で、理解してもらえなくて本当に辛いです。貴重な情報をまとめていただいて感謝です。この記事を書いていただいて本当に感謝です。

    • りょうこりょうこ より:

      さいさん、コメントありがとうございます。この記事にたどり着いてくださり嬉しく思います。食べない子を育てることは本当に辛いですよね。
      紹介した情報源はどれも価値ある情報です。特に最初のSOSの動画はぜひ少しずつでも見てみてください。
      食べない子へのサポートは海外のほうがずっと進んでいると感じます。応援しています。