子どもが年長になると、来年4月はいよいよ小学1年生。
入学に向けて勉強についても考える時期ですね。
発達がゆっくりなお子さんをお持ちの親御さんであればなおさらです。
幼稚園・保育園からを卒園して座学の勉強が始まるのが私はとても不安でした。
一つの目安として、小学校が始まる前に椅子に座ってひらがなでお名前が書けること。
それが難しかったらひらがなのお名前が読めると小学校生活をスムーズにスタートできます。
年長さんからご家庭で少しずつ椅子に座っての学習に慣れておくと、来年の4月が少し楽になります。
通園で毎日が精一杯のお子さん、慣れない場所が苦手なお子さんでも、比較的始めやすいのがご家庭でできる通信教育です。
我が家では息子はこどもちゃれんじ、娘はスマイルゼミにお世話になりました
こどもちゃれんじ、スマイルゼミの両方の経験がある我が家が、発達ゆっくりの娘の視点で2つの教材を紹介します
資料請求してからじっくり比較したい方、公式サイトの情報も気になる方は下記からどうぞ。
我が家のこどもちゃれんじのエディトイは少し古いため、2021年にこどもちゃれんじ年長さんコースを受講していたお友だちの写真を一部お借りしています。
こどもちゃれんじとスマイルゼミの商品比較
こどもちゃれんじとスマイルゼミ、それぞれの特徴を見ていきましょう。
商品比較
こどもちゃれんじ | スマイルゼミ | |
---|---|---|
運営会社 | 株式会社ベネッセコーポレーション | 株式会社ジャストシステム |
サービス開始年 | 1988年4月(幼児コース) 2022年4月(タブレットコース) | 2012年(小学校コース) 2020年(幼児コース) |
受講開始可能な年齢 | 0歳3ヶ月~ | 年少11月下旬~ |
特徴 | 主力商材は、紙ワーク・DVD・付録・エディトイ(知育おもちゃ)のセット 物が増える | タブレット学習1本 物が増えない |
月あたりの最低価格 | 2,480円 (12ヶ月一括払いの場合) | 月あたり3,278円 (12ヶ月一括払いの場合) ※別途タブレット代10,978円が必要 |
こどもちゃれんじは進研ゼミでおなじみベネッセ(Benesse)の未就学児用教材です。
キャラクターのしまじろうはTVアニメにもなっています。受講したことがなくてもご存じの方は多いのではないでしょうか。
通信教育の最大手だけあって、まわりでも受講している子が圧倒的に多い印象です。
こどもちゃれんじは2022年4月からタブレット教材も始まりましたが、紙教材の歴史が圧倒的に長いです。
付録やDVD、エデュトイ(知育おもちゃ)でこどもの好きという気持ちや興味を大きくしてくれる工夫がたくさんされています。
たのしい付録がとっても楽しみだったよ
一方スマイルゼミはジャストシステム(JUST SYSTEMS)の商品です。ワープロソフト一太郎の会社というとピンと来る方もいらっしゃるでしょうか。歴史ある日本のソフトウェア会社です。
スマイルゼミは「一人で学べる!」をテーマにタブレットひとつで学習できるように考えられています。タブレット以外のものは一切送付されてきません。
10年という年月蓄積したノウハウがたっぷりと生かされたタブレット教育の草分け的存在です。
改良を重ねたタッチパネルやペンは大変使いやすいものになっています。
タブレット教育は大丈夫なの?と思う方にも安心感がありますね。
こどもちゃれんじ詳細
こどもちゃれんじ選べる3つのコース
こどもちゃれんじは0歳から始めることができます。
年長さん向けのコースはこどもちゃれんじじゃんぷです。
下記の3つのコースに分かれています。
- 総合コース(紙教材)
- 思考力特化コース(紙教材)
- じゃんぷタッチ(タブレット)
こどもちゃれんじじゃんぷでは6分野をバランス良く学んでいきます。
- 国語・算数の基礎
- 小学校生活で大切な時間行動
- 自分で気づいて確かめる探究心
- 自分なりに考える力
- 自分からすすんで机に向かう習慣
- 小学校に向けて必要な社会性&英語
さらに多彩なオプションコース(別料金)も準備されています。
読み聞かせプラス | 「豊かな言葉・感性を養う」ため、毎月1冊絵本が届く |
知育プラス | 「文字・数の力を伸ばす」ため、毎月1冊ワークブックが届く |
サイエンスプラス | 「好奇心・探求心を広げる」ため、2ヶ月に1回実験キットとガイド冊子が届く |
プログラミングプラス | 「プログラミング的思考を伸ばす」ため、毎月1冊ワークブックが届き、毎月1回アプリ配信がある(その他初回教材あり) |
こどもちゃれんじEnglish | 「読む」「話す」「聞く」「書く」の4技能を、エデュトイやDVDを使って学ぶ。 2ヶ月に1回教材が届く。 |
こどもちゃれんじじゃんぷ 総合コース
こどもちゃれんじ じゃんぷ総合コースは下記の教材を使って自分から学ぶ力を育み、バランスよい豊富なテーマを学ぶコースです。
- キッズワーク2冊(紙のワーク)
- 映像教材(DVD/アプリ/WEB)
- 絵本
- エデュトイ(知育おもちゃ)や特別教材
キッズワークはただのドリルではなく、ストーリーがあり子どもが飽きずに進められる工夫がされています。
毎月届く絵本は季節や時期が意識された内容になっていて、季節に関係するイベントやおともだちとの関わり方をお話を通して学習できます。
さらにスマホに「しまじろうアプリ」がダウンロードでき、外出時も学ぶこともできます。
我が家もこの総合コースでした。はりきってシールを貼り集めながらワークをしたり、付録を使って楽しみながら興味を持って学んでいました。
こどもちゃれんじじゃんぷ 思考力特化コース
こどもちゃれんじじゃんぷ 思考力特化コースは、ワーク・添削課題・考える遊びセットを中心に、深く考える力を養うコースです。
付録が少なくワークが多いのが特徴です。
総合コースのかきじゅんナビ以外のエデュトイ、映像教材、絵本は届きません。
こどもちゃれんじじゃんぷ じゃんぷタッチコース
こどもちゃれんじじゃんぷ じゃんぷタッチコースは2022年4月新たに開講されたタブレットを使って学ぶコースです。
入学までに身につけたいさまざまなテーマをタブレットを使って学ぶことができます。
約26レッスンの基本レッスンに加え、物足りない方には無料で約20レッスンの応用レッスンを申し込め、お子さまに合わせて量とレベルの調整ができます。
こどもちゃれんじのタブレットコースでは、タブレット学習だけでなく1年に3回紙のワークが、6回エデュトイが届きます。
じゃんぷタッチで届くエデュトイ
- とけいマスター
- ひらがな・カタカナ・すうじかきじゅんポスター
- 3WAYべんきょうマシン
- 1にち1かいべんきょうデジタルスタンプ
- せいかいちずポスター
- かんじポスター
スマイルゼミ詳細
スマイルゼミ学習内容
スマイルゼミは年中さんから学べるタブレット教育です。
年長さんでは下記をテーマにプログラムが組まれています。
- 小学校入学に向けて国語・算数の基礎を徹底的に固める
- 時間を意識して行動する習慣を身に着ける
- 粘り強く考えぬく力や試行錯誤する力を養う
学べる内容は以下の4分野です。英語に力を入れたいご家庭には、別料金で英語のオプション講座が用意されています。
国語の基礎 | ひらがな・カタカナ・ことば |
算数の基礎 | かず・かたち・とけい |
英語 | 英語の絵本・リトミック・英単語を聞く・話す |
生きる力 | ちえ・せいかつ・しぜん |
タブレットを立ち上げると「きょうのミッション」が表示され、何をするか悩まなくてもすべての講座にまんべんなく取り組めるようになっています。
タブレット学習の老舗だけあって、使いやすいよう工夫された機能がたくさんあります。
- 「自動丸付け」
親の丸付けも必要ありません。テンポよく学習が進められるよう問題を解いたその場で自動丸付けをしてくれます。
- 「筆圧検知システム」
お子さんが文字の学習で筆圧が弱くふにゃふにゃした文字になってしまうと、「もう少し強く書いてみよう」と自動で声掛けをしてくれます。
- 「動くお手本ナビ」・「音声ナビ」
文字の学習の際、赤い丸がでてきてその赤い丸をおいかけていくうちに正しい書き順と字形をマスターできます。「とめ・はね・はらい」も身に着くよう音声でしっかりサポートしてくれます。
発達ゆっくりのお子さんにオススメしたいのは2022年4月から始まったコアトレです。
コアトレは、毎月のミッションとは別で用意されています。自分にあったレベルで国語と算数を学習でき、学年を越えて「さかのぼり学習」も「先取り学習」もできる機能です。
こどもちゃれんじとスマイルゼミ 料金比較
こどもちゃれんじとスマイルゼミの料金を比較しましょう(2022年9月現在 すべて税込み)。
こどもちゃれんじじゃんぷ (総合/思考力特化) | じゃんぷタッチ | スマイルゼミ | |
---|---|---|---|
12か月分一括払い | 月あたり2,480円 | 月あたり2,980円 | 月あたり3,278円 |
6か月分一括払い | なし | なし | 月あたり3,520円 |
毎月払い | 月々2,980円 | 月々3,680円 | 月あたり3,960円 |
タブレット代金 | なし | 6か月継続受講の場合無料 | 一括払い10,978円(※) |
タブレットサポート | 1年間 3,600円 | 1年間 3,960円 |
価格面では、こどもちゃれんじの紙教材コースが一番お値打ちですね。
こどもちゃれんじとスマイルゼミ:メリットとデメリット
こどもちゃれんじのメリット・デメリット
こどもちゃれんじは20年以上子どもたちに愛されている教材です。
コスパがよく、付録のエデュトイが多く付き、こどもが楽しく学べる工夫がたくさん見られます。
DVDや教材で数ヶ月先の教材やエデュトイの予告が繰り返しされるため、わくわく楽しみに待っている子どもを見ると途中で辞めるのが難しいのもデメリットと言えるかもしれません。
一方でエデュトイは部屋にあふれ、さらに子どもの興味への当たり外れもあり、興味のないものや他の予定で忙しかった月のものはほとんど使われずに新品で放置…なんてこともありました。
不思議なもので息子がまったく興味を示さなかったエデュトイを数年後に娘が発掘し、気に入って遊び倒したりすることがあります。子どもの興味って面白いですね。
スマイルゼミのメリット・デメリット
スマイルゼミは完全タブレット学習です。付録や紙のワークは届きません。なので荷物は増えない!おかたづけが楽!という最大のメリットがあります。
タブレットの画面がシンプルで、余計なページや付録がないので勉強に集中しやすいです。
発達ゆっくりさんにオススメの無学年学習コアトレでは前の学年に戻った内容にもじっくり取り組めます。
タブレットのみの学習であることにデメリットの面もあります。実際にさまざまな体験をして幅広く興味を持てるような家庭のサポートが必要です。
退会すると教材が配信されなくなるだけでなく、過去配信された教材にもアクセスできなくなってしまうというデメリットがあります。実物が手元に残る紙ワークや付録とは大きく異なる点です。
価格面で見るとタブレットが必要なスマイルゼミは値段が高いです。こどもちゃれんじでは6ヶ月続けることでタブレット代金が免除されますが、スマイルゼミでは最低でも1万円程度のタブレット代金がかかります。
こどもちゃれんじ・スマイルゼミの入学準備教材
年長さん用コースならではの、小学校入学準備の教材について解説します。
こどもちゃれんじの入学準備教材
こどもちゃれんじは、春から夏頃までは机に自ら向かう習慣ができるよう勉強が楽しくなるプログラムになっています。
秋からは本格的に小学校に向けての準備が始まります。
一年生準備スタートボックス
こどもちゃれんじじゃんぷから引き続き小1・4月号を受講するのならば、入学準備の一環として夏ごろに「一年生準備スタートボックス」がどさっと届きます。
中には魅力的なエデュトイがいくつも入っていて子どもは大喜びでした。
追加で料金はかかりませんが別途申し込みが必要です。じゃんぷの教材と一緒に申込用紙が同封されてきますので忘れずに申し込みましょう。
1年生の4月からチャレンジタッチ(タブレット教材)を選択した場合は、スタートナビは付きません。タブレットに入学準備講座が配信されます。
こくごさんすうじゅんびワーク
小学校に入学するとこどもちゃれんじが進研ゼミという名称になります。
進研ゼミでは毎月どれだけ理解したかを確かめるために赤ペン先生という担当の先生にテストを添削してもらえます。11月号で赤ペン先生の探索が体験できます。
赤ペン先生は返信でとってもほめてくれるので子どものやる気もアップします。
年長さん最後の3ヶ月である1月号から3月号で毎月一冊「こくご・さんすうじゅんびワーク」が届きます。国語の文章問題、算数の数の問題など小学校での勉強に慣れていくようになっています
このワークのなかで、キャラクターが今まで慣れ親しんだ「しまじろう」から小学校の進研ゼミのキャラクター「コラショ」に引き継がれ紙面ががらっと変わります。
いよいよ小学校入学までもうすぐという気持を盛り上げていってくれます。
入学準備に向けての付録
- せかいちず・かんじポスター
息子が今でもお気に入りなのがせかいちず・かんじポスターです。
お風呂の壁に貼れる「せかいちずポスター」。裏は「かんじポスター」になっており両面です。ずっと使っているのでだいぶぼろぼろになってきていますが愛用しています。
このおかげで息子は国名、国旗、島の名前など地図に興味を持ちました。
今では親にクイズを出したり、大人顔負けの知識もいつの間にか身につけています。
おかあさんクック諸島っていう国があるんだよ
アルゼンチンは南極に近いんだね
- うたって!こたえて!にっぽんちずずかん
ボタンを押すと音声が流れ、クイズができたり都道府県の歌が流れたり。楽しんで遊んでいるうちにいつのまにか都道府県の名前と位置を覚えていました。
こちらも大変お気に入りで現在も絶賛活躍中です。
よんじゅうななとどうふけん、でっかいほっかいどう~~♪
スマイルゼミの入学準備
スマイルゼミの入学準備は、小学校の国語・算数につながる力を段階的に身に着けられるコースになっています。
- ひらがな・カタカナの読み書き
- 数の合成・分解
さらに小学校生活を順調にスタートするための準備をしていきます。
- 時計や時間の感覚
- 日常生活のマナー
スマイルゼミで1年生の準備は、11月25日の配信から始まります。
1年生準備配信内容
スマイルゼミの1年生準備では小学校入学に向け、下記の内容が強化されます。
- 運筆、ひらがな・カタカナの読み、なぞり書き、お手本を見て書く、お手紙を書く、名前を書く
- 「お」と「を」、「え」と「へ」、「わ」と「は」の使い分け
- 足し算、引き算
- 立体、形の復習
- 英語、リトミック、単語、絵本
生活面では下記を学べるプログラムが組まれています。
- カレンダーの見方、時計の読み方の復習、一日の流れ、生活と時刻、学校時間と時計
- 小学生の朝の準備
- 小学校の一日、時間割の見方
- 動物 空気 冬の食べ物 骨 ミツバチ 日本の自然
- お金
少しずつ小学生の生活のイメージが沸き、心の準備ができる内容になっています
スマイルゼミは入学後も使い方が変わらない
入学してからもタブレット学習としての基本的な使い方は変わりません。
ただでさえ環境が大きく変わる卒園・入学の時期。
慣れた教材で家庭で勉強に取り組めるのは、子も親も安心ですよね。
スマイルゼミでは今日何をするか迷うことなく、表示された今日のミッションをこなしていくことで少しずつでもバランス良く確実に学力がついていきます。
こどもちゃれんじとスマイルゼミ それぞれオススメの子は?
こどもちゃれんじがオススメの子
こどもちゃれんじがぴったりなのは下記のタイプの子です。
- さまざまなことに興味がある好奇心旺盛な子
- 文字の読み書きが得意な子
- ワークの勉強を見る時間を取れるご家庭
こどもちゃれんじは付録や冊子などこどもが興味をひく工夫がいっぱいです。
さまざまなことに興味があり、好奇心旺盛な子はそれを生かして知識のたねを増やしていくことで、入学後の一・二年生は「せいかつ」、三年生からは「理科」「社会」の教科に役立ってきます。
こどもちゃれんじを受講するならば、長い実績のある紙ワークがオススメです。
ベネッセコーポレーションの長い歴史の中で改良が重ねられた付録や絵本、DVDがリーズナブルなお値段でたくさん届くからです。タブレットにするならば小学校に入学してからでOKでしょう。
スマイルゼミがオススメの子
スマイルゼミで学習が進めやすいのは下記のタイプの子です
- タブレット操作が好きな子
- 文字の読み書きが苦手な子
- ワークを見る時間を取りにくいご家庭
タブレット学習はスマホやタブレットを見るのが好きな子には特に取っつきやすい学習法です。
文字の読み書きが苦手でもすべて声で読み上げてくれます。書き取りの練習では1画ずつ、1文字ずつフィードバックしてもらえますし、うまくできればその場で褒めてもらえやる気もアップします。
親がワークを見る時間を取りにくくても、こどもひとりで完結できるスマイルゼミはぴったりです。
まとめ:ゆっくりさんの入学準備にオススメなのはスマイルゼミ
こどもちゃれんじもスマイルゼミもそれぞれの良い点があります。
息子はこどもちゃれんじをフル活用して楽しんでいました。
しかし同年代の子と同じペースで進めることが難しい発達ゆっくりさんには、スマイルゼミのほうがフィットする子が多そうです。
理由は次の3点が挙げられます。
- スマホやタブレットに慣れた子には紙よりも取っつきやすく気が散りにくい
- タブレットが問題を読み上げてくれるので文字が読めなくても大丈夫
- 無学年学習コアトレで自分のペースで苦手な部分に取り組める
さらにどうしても難しすぎる場合は1学年下のコースの受講も可能となっています。
娘は1年生の夏から「年長さんコース」を受講しています。
スマイルゼミは発達ゆっくりさんでも入学後も続けていきやすい内容です。
お子さんにあわなければ2週間以内に退会手続きをしてタブレットを返送すればOK。
まずは無料の資料請求からお試しください。
2週間なら全額返金保証も付いているスマイルゼミ。
一度お子さんの反応を確認してくださいね。
はーちゃんもやってるよ!
コメント