こんにちは。発語ゆっくりの娘(5歳)を育てるりょうこです。
子どもの発語がゆっくりすぎて心配だけど、市販の教材はうちの子には難しすぎるし、家でどんな教材をやったらよいかわからないんです
市販の教材はいろいろ売られていますが、対象として書かれている年齢で判断しても難しすぎますし、せっかく買ってもなかなか取り組んでもらえなかったりしますよね。
我が家の5歳の娘はお喋りが不明瞭で、療育センターや民間の療育に通っています。
家でもなにか出来ることはないかと探していたところ、Voicyでよく聞いている言語聴覚士さんが教材を販売していました。
ものは試しと購入したところ、まさにうちの子にぴったり!。
もちろん魔法のように話せるようにはなりませんが、毎日飽きずに楽しく取り組めています。
毎日繰り返すことで、親が聞き取れる音が少しずつ増えてきているように感じています。
5歳娘の発語の現状
現在5歳の我が家の娘のはーちゃんは、3歳で発語がほとんどなく、療育センターなどでSTの訓練を受け、少しずつ言葉が出るようになってきました。
それでも、正直同年代のお友だちと言葉でコミュニケーションをとって遊ぶにはまだまだです。
初めて会った人には、何を言っているか聞き取ってもらうことはできません。
家でも気軽に繰り返し取り組むことができる教材はないかと探していましたが、市販のお勉強ドリルははーちゃんにはちょっと難しすぎます。
そんななか、小児を専門とされている言語聴覚士(ST)てらだなな先生が開発・販売している教材があることを知りました。
なな先生のことばドリル Vol.1
見つけた教材の名前は「ことばの発達を支えることばドリル」。シリーズがいくつかありますが、そのなかのVol.1を購入しました。
3歳からの分冊版と4歳からの通常版があったので、両方購入してみました(後でも書きますが両方購入の必要はありませんでした)。
ピンク色の表紙でかわいらしい印象です。(良い意味で)ほどよく薄くて軽く、持ち運びもしやすいです。
対象
表紙に書かれているとおり、本ドリルが対象としているのは下記のお子さんとされています。
- お喋りが不明瞭
- 言い間違いが多い
- ひらがなの学習がすすまない
- 読み書きが心配
- スモール・ステップで学びたい
対象年齢はあくまでめやすです。
5歳のはーちゃんは、3歳向けの分冊版がぴったりでした。
また、ねらいとして教材の中に下記の記載がありました。
ねらい
音韻意識(phonological Awaeness)
「頭のなかで音をイメージする力」を高めます。
音韻意識は、ことばの中で音を正確に並べる・取り出す・くっつける力。
長いことばをスラスラ言ったり、読み書きの練習をスタートする準備に必要です。
引用:ことばドリルVol.1の裏表紙より
「音韻」とは発語発達に関する専門用語ですね。このドリルを作成されたなな先生が2021/9/18のVoicyで詳しくお話されているので気になる方はチェックしてみてください。
内容
ことばの発達を支えることばドリル Vol.1は「音の分解シート」と「音の抽出シート」から構成されています。
分冊版は「音の分解シート」のみです。
完全版の「音の分解シート」部分と分冊版は、全く同じものです。
- 音の分解シート とは
- 前半の「音の分解シート」は、一文字ずつ指さしながら文字をリズムよく読んでいく練習です。
かわいいイラストと、丸で囲まれたひらがなが併記されています(参照:上図の上側)。
ひらがながまだ読めなかったとしても、例えばいちごの絵を見ていちごだとわかれば使えます。
3つの丸をぽんっぽんと指さしながら、「い」「ち」「ご」と声を出します。
この練習で、日本語の言葉は1文字=1音に分かれていることを学ぶのだそうです
50音すべてではなく、母音、ま行、ぱ行、ば行のという言葉の発達過程の初めのころに獲得する音、子どもが音を出しやすい文字が取り上げられています。 - 音の抽出シート とは
- 後半の「音の抽出シート」は、前半「音の分解シート」の文字の部分が白丸になっています(参照:上図の下側)。
「い」のページでは、「い」がどの白丸になるのかを考えてシールを貼ります。
言葉を音に分解することができるようになると、「い」のつく言葉考える遊びができたり、もっと高度になると「しりとり遊び」ができるようになるそうですよ。
完全版(4歳~)と分冊版(3歳~)間違えて両方購入してしまい、はじめは失敗したーーと思いました。
しかし、現在のはーちゃんは、
- 前半の「音の分解シート」を少しずつ練習してだんだん上手になっている
- 後半の「音の抽出シート」はまだちょっとわからない
という状態で、完全版を渡すと後半の「音の抽出シート」や付属のシールが気になって貼りたくなってしまい、課題に上手に取り組めません。
「音の分解シート」だけ繰り返し取り組んでいるときに、後半部分はが手元にないほうが気が散らなくてよいということがわかりました。
分冊版を使っているときは、頑張れば1冊全部やりきれて「達成感」を得られるので、分冊版を購入したのもよかったかもと思っています
(もちろん、冊子を分解したりコピーして何度も使う等、ご家庭でいろいろ工夫はできそうです)
実は、第一印象「値段のわりに薄いな…」と思ったのですが、この分量が繰り返し取り組むのに絶妙にちょうどよかったのです。
大人も分厚い参考書を目の前にすると、それだけでやる気がそがれたり…しませんか?
嫌にならず毎日できるというのも、よい教材の条件かもしれません。
我が家の取り組みかた
はーちゃんが今一番好きなもの。それはiPadで見るYouTubeです。時代の波にはあらがえないですね。
今回教材を取り入れるのによかったこととして、我が家のiPadは許可制だったことです。
iPadを表す身振りをしながら「いーいー?」と聞いて親が「いいよ」言ったら見て良いというルールになっています。
それを「ドリルやったらいいよ」というルールにしました。
はーちゃんが疲れているとき、やる気がでないときは「母音だけ」とか、「ま行だけ」とか量は調節しますが、完全にニンジンをぶら下げられている状態なので、頑張って取り組んでいます。
また、はーちゃんはピンクが好きなので、ピンクの表紙もテンション上がっているようです。
現在購入してから一か月弱くらいたちました。
言われてみれば心なしかというレベルですが、効果が出ている気がします。
ほとんど宇宙語だったところから、聞き取れる単語がたまに現れるようになりました。
「音韻の理解」という専門的なことついてはわかりませんが、ドリルのおかげで定期的に、声を出す・狙った音を出すという運動を繰り返し行う習慣がついたことでお口やのどが鍛えられたのではないかと思っています。
考えてみると、家で家族と過ごしていると案外発語って必要ないもので、指さしと表情でほしいものや希望は大体わかってしまいます。
大人でも1日誰とも話さないと、第一声がカスれたり、変な声になったりしますよね。
なな先生のドリルでなければこんなに効果はでない!ということはないと思いますが、気に入ったドリルで声を出す練習を繰り返し日常的に行うということは、大きな意味をもちそうです。
難しすぎないことがポイントと思います。
家で使う教材選びに迷っているいるならば、オススメできる1冊です。
購入方法
ことばの発達を支えることばドリルは、BASEとminneのショップで購入できます。
BASEとminne版に内容・価格・送料の違いはないそうです。
まとめ:繰り返すことで少しずつできることは増える
発語ゆっくりの5歳の娘は、小児専門の言語聴覚士(ST)なな先生のことばドリルに取り組んでいます。
短い時間でも日々繰り返し練習することで、発語の力が少しずつUPしていると感じています。
かわいいドリルでぜひお子さんと楽しく・繰り返し言葉の練習してみてください
一緒に頑張りましょう~
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